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私にとっても素晴らしいことだ

03.07.06

 まず最初に言っておきたい。日本が世界王者になりたいのなら、私ではなく別の監督を探すべきだ。日本代表が世界王者になれる保証などどこにもない。いいサッカーをする国は数多くある。すべての国が勝つために努力している。そういう現実を見つめることが大切だ。

 今の日本代表はできるサッカーと、やろうとしているサッカーにギャップがありすぎる。W杯1次リーグで敗退して、みんなガッカリしている。その気持ちは分かる。だが、日本はW杯に出場できただけで満足すべきだった。なぜなら他の国も着実に力をつけているからだ。今やアジアの中でも「この国には絶対に勝てる」といえる国は少なくなっている。世界のサッカーは発展しているのだ。

 確かに日本は経済や政治では世界トップレベルだろう。だが、だからといってサッカーが強くなるわけではない。そこを勘違いしている。生活水準の高さは、サッカーにはあまり関係はない。お金をつぎ込めばいいサッカーができるわけではない。日本より貧しい国でもいいサッカーができる国は多い。サッカーとはそれほど難しいものだ。

 今回のW杯ではオーストラリアに学ぶことが多かった。自分たちよりも強いチームがあるということを国民も知っている。「負けることもある」という心の準備を与えている。そういう考えをしている国は強い。

 よく「日本に何が足りないのか」と聞かれる。だが、あのブラジルだって足りないものがある。1人1人はいい選手なのに、今回だって負けただろう。ロナウドが太っていたと書くのは簡単だけど…。だから足りないものを探すより、日本人特有のもの、自分たちの道を探すことが重要だ。例えば身長や体格差など、生まれ持ったものは補えない。もっともサッカーは若くて背が高い選手をそろえたからといって、うまくいくとは限らない。日本人の精神的、肉体的な特長を生かせるようなメンバーを集めることが大切だ。もちろん1日で完成できるようなことではない。難しい仕事になる。

 代表監督になることで特別な気持ちはない。私の意思で代表監督になれるわけではない。日本サッカー協会が決めたことだ。何が決め手になったのかも、協会に聞いてほしい。私の年齢(65歳)のことを心配されるが、年齢を重ねることはハンディにはならない。ただ代表監督の仕事はすごく大変で、大きな責任が伴う。

 そもそも私は代表監督になるために日本に来たわけではない。ジェフにきて(仕事ぶりを)認められた。選手やクラブが認められたことは本当に素晴らしい。だから(代表監督就任要請は)私にとっても素晴らしいことだ。

それは日本代表にとっても素晴らしい!

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